昔、世界が荒れ果てていたころ。 世界にはまだ、神などいなかったころ。
世界は自らの身体から五つの剣を作りだし、 それを四人の者たちへと託した。
カラドリウス、ベルファス、ディグナイア、 そしてファドリアである。
やがて、ディグナイアは他の三人を裏切り、魔境を開き、世界の災厄となった。
危機を察したファドリアによって 災厄である魔境とディグナイアは封印され、ファドリアは己の命を絶ったのだった…
それから三千年の月日が経ち、 いつしか、災厄と剣は伝説の存在となった。
この物語は、運命に抗おうとする二人の若者の物語である。 語られざる、世界の真実を追った者たちの物語である。
世界の真実は世界の心と共に眠り、 世界は静かに死の階段を降り始めている。
さあ、急ぐのだ。 お前達には、もう時間は残されてなどいないのだから―
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