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突然背後から抱きすくめられ、驚きはしなかったけれど思わず息を呑んだ。
こんなことをしでかすのは一人しかいないことを知っている。
「ふ、は…っ。くすぐったいよ、レオナルド!」
「すみません、」
そう言いながらも反省する様子もなく首元に唇を寄せる男に、エツィオは苦笑し、抵抗を止めた。
そして艶やかさを含んだ目を少し細めて、腰に回された手をそっと撫でて挑発した。
やられっ放しは好きじゃないんだが、と低い声で囁くと、レオナルドが顔を上げた。
「…俺に欲情したのか?」
「いいんですか、エツィオ」
意外そうな表情をしているが、しっかりと目はこちらを見据えているのを確認した。
「好きにしていいよ」
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声は甘く、目は凪いで、後は感情に任せるだけ
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